心理的虐待とガスライティング– category –

自分の子供に対してモラルハラスメントを行う母親もいます。子供が悪いことをしたから叱るのではなく、自分の気分で感情を爆発させるので子供はいつ怒られるかが分からず、親の顔色を伺いながらビクビクするようになります

自分が正しいと思っている加害者は、精神的苦痛を与えたあとは何事も無かったように接してきます。被害者は、一旦穏やかになった加害者を見て「自分の努力が足りなかったから怒られた」と思いこみ、距離を置くことをせずにまた同じ関係を続けてしまいます

相手の気持ちを掌握したと確信した途端に加害者は豹変し、その本質を見せ始めます。また、その原因は相手にあると主張し、普通では通らない道理を押し通そうと声を荒げたり言葉巧みにまくし立てます

自分に身に覚えのないことで攻められたり冷たい態度をとられたりするので、被害者はどんどん「何か自分では気が付かいていないが悪いことをしたのか」と自分を攻めるようになります

被害者は精神的にコントロールされて「自分に嫌がらせを受ける原因がある」と思いこまされているので、なかなか被害に気が付きくことが出来ず、長年逃げ出せずに苦しむことも少なくありません

肉体的暴力に比べるとひとつひとつの言動はそれほど問題になるようなものでないように思えますが、口調や態度でジワジワと相手を攻め続け、やがて被害者の精神を支配しコントロールしようとします

精神的な暴力は肉体的な暴力と違い、受けた被害が目に見えないのでなかなか周囲の人間に気付かれにくく、長年に渡り被害を受け続けることも少なくありません

モラルハラスメントを行う親は子どもに対して、完全に支配してしまおうとします。そのため、子どもが成長して成人してからでも、就職先や付き合う人間、恋人などに口を出し。気に食わなければ子どもを傷つけるようなことさえします

モラルハラスメントには親から子どもに行われるものも少なくありません。驚くことに子どもが成長してからも、親からモラルハラスメントを受け続ける人は少なくないのです。その原因は過去のモラハラによって親から離れられなくなっていることがあげられます

子どもが何をやっても親から批判されると「何もしてはいけない」ととらえてしまい、何事にも消極的になってしまいます。親からすれば何気ない批判も、それが続くとモラルハラスメントとなり子どもを傷つけることにつながります