モラルハラスメントについて

最近よく耳にする、職場の上下関係を利用して嫌がらせをする「パワーハラスメント(パワハラ)」、性的な嫌がらせをする「セクシャルハラスメント(セクハラ)」もモラルハラスメントの一種だといえます

「モラルハラスメント」とは、言葉や態度で相手のことを傷つける“精神的”な暴力や嫌がらせのことをいい、一般的に「モラハラ」と略されることの多い言葉です

モラルハラスメントを行っている親にその自覚が無いことがほとんどです。「子どものためを思ってやっている」という行為が実は子どもを苦しめていたということも少なくないので、親子間のモラルハラスメントはエスカレートしやすい傾向があるのです

モラルハラスメントを行ってしまう親も幼少時代に、自信がモラルハラスメントを受けてしまい、それがトラウマとなって妻や子どもにモラハラをしてしまうケースが少なくありません。その場合は改めて、家族関係を見直しカウンセリングを受ける必要があります

家庭内でモラルハラスメントが行われていると子どもは正常に育つことができなくなります。感情を外に出すことができず、笑わなくなったり。口数が減ったり、食欲がなくなったり。また、友だちと正常な人間関係が築けなくなってしまうこともあります

モラルハラスメントを行う親を見て子どもは育ちます。もしも、父親が母親に対して、暴言を吐くような家庭でそだったなら、子どもはそれが当たり前のことだと錯覚し、女性に対して容赦なく暴言を吐く子供の育つこともあります

親子間のモラルハラスメントの難しいところは、親が「自分がモラルハラスメントをしている」という自覚が全くないことにあります。親からしてみれば、自分の親からされたことをしていることもあり、モラハラが虐待のように連鎖している例は少なくありません

モラルハラスメントを行う親は子どもに対して、完全に支配してしまおうとします。そのため、子どもが成長して成人してからでも、就職先や付き合う人間、恋人などに口を出し。気に食わなければ子どもを傷つけるようなことさえします

モラルハラスメントには親から子どもに行われるものも少なくありません。驚くことに子どもが成長してからも、親からモラルハラスメントを受け続ける人は少なくないのです。その原因は過去のモラハラによって親から離れられなくなっていることがあげられます

夫婦間で夫からモラルハラスメントをされている「被害者」である妻も、子どもとの関係性を鑑みた際には立派な「加害者」として振舞っていることがあります。その理由は家庭の安定を妻が望むあまり、子どものことは蔑ろにしてしまいやすいからだとされているか...