モラルハラスメントについて

他者からの評価を気にする為、最初はとても気の付くいい人で、精神的暴力をふるうような人間には見えません。こちらが気を許し、支配できそうな相手だとみなせばモラルハラスメントが始まります

モラルハラスメントの加害者は、自分の評価や世間体を気にする傾向が強いので自分が善人にみえるように異常に気を遣い、その裏では被害者を支配しようと精神的暴力をふるいます

加害者は周囲を味方につけていることが多いので、もし仮にモラルハラスメントをが発覚することがあってもそれに至った経緯を自分に都合良く主張し、被害者の方に非があったように仕向けて正当化しようとします

加害者は社会的な地位を得ていることも多く、そのことで更に周りからは「優れた人物」だと思われており、モラルハラスメントをうまく隠し通すことができる環境にあります

加害者に共通して言えるのは、周囲には「いい人」だと思われていて、他人にはまさか精神的暴力をふるっているなどとは思われていません。他者がいる時は決して悟られないように善人のようにふるまいます

「嫌がらせを受けるのは自分のせいなんだ」と過度に自分を攻め続けた結果、被害者がうつ病などの精神的な病気にかかることもあり、そうなると正常な判断ができなくなってますますその関係から抜け出せなくなります

自分に身に覚えのないことで攻められたり冷たい態度をとられたりするので、被害者はどんどん「何か自分では気が付かいていないが悪いことをしたのか」と自分を攻めるようになります

被害者が「自分はモラルハラスメントを受けている」と気が付いて逃げ出そうとすると加害者はさらなる精神的暴力を与え、また罪悪感を植えつけて元の状態に戻らせようとします

被害者は精神的にコントロールされて「自分に嫌がらせを受ける原因がある」と思いこまされているので、なかなか被害に気が付きくことが出来ず、長年逃げ出せずに苦しむことも少なくありません

他者への思いやりや配慮があり、責任感や道徳心を持った几帳面な人間がターゲットにされることが多く、「相手をなんとか助けてあげたい」という優しい気持ちがさらに加害者に利用されてしまいます