いいねや暗示文などのハラスメントをする方は、真っ向から闘う勇気のない方なのです。
ハラスメント被害に遭われた方は健全です。
ハラスメントと聞いて何を思い浮かべますか?
セクシャルハラスメントやパワーハラスメント、モラルハラスメントなど、ハラスメントにも多くの種類がありますが、「いいねハラスメント」や「暗示文ハラスメント」といったものをご存知でしょうか。
これはインターネットやSNSが普及している今の時代、年代や性別を問わず多くの方の身近に潜むものです。
では、いいねハラスメントと暗示文ハラスメントについて、1つ1つ見ていきましょう。
【いいねハラスメント】
これは主にSNSで見られるハラスメントです。
いいね自体は投稿した写真や文章に手軽にリアクションを付けられる便利な機能ですね。
多くの方は「いいね!」と思ったものに、或いは「見たよ!」を伝える為に利用されているかと思います。
しかしながら、それを悪用されている方もいらっしゃいます。
誰か1人をターゲットにし、ターゲットの批判を投稿、その投稿に対し仲間がいいねをつける。
こういった集団で行うものや、周囲の投稿にはいいねをつけるものの、ターゲットの投稿にはいいねをつけない、など単独でも集団でも行えるものもあります。
SNSでは1人が複数のアカウントを作成出来る仕様になっている場合も多く、実際には少人数であってもいいねの数を増やすことが出来てしまう。
そして、いいねの数が多い投稿は「正しいもの」「良いもの」として見られてしまうケースが多く、ターゲットをより苦しめることになります。
【暗示文ハラスメント】
これはSNSでもウェブサイトの記事等でも見られるものです。
商品やサービス、或いは人に対し、悪い印象を持たせる文章を仕込むことを指します。
暗示文ハラスメントの怖さは、読み手に悪い印象を持たせるようにこっそり誘導するその手口にあります。
読み手側はその文章が何かを批判していると気付かない場合もあり、知らず知らずのうちに悪い印象を持っているというケースが見られます。
そして、暗示文ハラスメントは多くの場合、自覚を持って行っているのも怖さの1つではないでしょうか。
暗示文ハラスメントの悪質さは、自覚を持って行っている場合があることに加え、「事実ではない」、所謂「デマ」であることが挙げられるかと思います。
そして、これが見極めの難しい部分でもあります。
例えば、何かの商品に対しての文章で「すぐ壊れてしまった」と書かれていたとします。
これが実際に購入された方からのものであれば、それは恐らく事実なのでしょう。
しかし、実際には購入されていない方からのものだった場合はどうでしょう。
全く同じ文面であっても、購入されていない場合は悪質になりますよね。
これが難しい部分ではないでしょうか。
【ハラスメント被害者は健全】
ここまでいいねハラスメントと暗示文ハラスメントについてお話をしましたが、こういったハラスメントの被害に遭う方は「健全」な方だと強くお伝えします。
例えばいいねハラスメントですが、悪口に集団でいいねをつけたり、ターゲット1人にだけいいねをつけなかったり、といった内容でしたね。
なんとなく「懐かしい」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ハラスメントと言うと難しく感じる部分もあるかもしれませんが、これは言わば「仲間外れ」です。
幼い頃に体験された方や見て来られた方もいらっしゃるかもしれませんね。
仲良しグループで誰か1人の悪口を言い合ったり、遊びに行く時にも誰か1人にだけ声を掛けなかったり。
いいねハラスメントと似ていませんか?
幼い子であれば、まだ成長途中ですから良心や良識といったものも薄く、悪いとは思わずに思ったことをそのまま行動に移してしまうこともあるでしょう。
しかしこれがある程度年齢を重ねた方であればどうでしょうか。
悪意を持って行っているか、或いは良心や良識が欠如していると言っても過言ではないかと思います。
人と違う部分があっても個性として認められる、どうしても気に入らない相手であれば家庭内の愚痴で留める等、良心や良識のある方であれば「いじめ」と取れるような行動は起こしません。
ルックスでも賢さでも仕事の出来でも、何かしら敵わないところがあるから、相手を落として勝ちたい。
そういった想いがいいねハラスメントのきっかけの1つにあると思います。
ハラスメント被害に遭われた方が悪いことをしたからではなく、何とかして落とそうという想いからなる場合も多々あります。
暗示文ハラスメントもそうですね。
先程、商品に対しての文章を例に挙げましたが、例えばライバル会社の製品がとても良かったとして、健全な方であればそれを批判して落とそうとするのではなく、より良い製品を作る努力をするのではないでしょうか。
ここで1つ、忘れないで頂きたいことがあります。
商品でもサービスでも人でも、敵わない相手が現れた時、健全な方は対抗策として相手を落とそうとは思いません。
商売でもそうですよね。
競合店がとても安いプランを打ち出したとして、競合店の批判をして顧客を囲い込もうとしますか?
より安いプランを打ち出したり、サービスに磨きをかけたり、そういった対抗をするのではないでしょうか。
つまり、いいねや暗示文などのハラスメントをする方は、真っ向から闘う勇気のない方なのです。
追いついて、追い抜いて、そういった努力の出来ない方が選ぶ手段です。
ハラスメント被害に遭われた方は健全です。
健全な方同士であれば、話し合い等を含めた健全な方法で闘えます。
健全な方法を取れない方が、闘う手段として健全でない嫌がらせを選ぶのです。
【最後に】
いいねハラスメントや暗示文ハラスメントの被害に遭い、自ら命を絶たれた方もいらっしゃいます。
私達のすぐ身近にあるインターネットやSNSで行われているハラスメントで、消えた命があります。
今被害に遭われている方、まだ被害に遭われていない健全な方も、どうか忘れないで下さい。
あなたは健全です。自信を持って、堂々としていて下さい。
ハラスメントに負けない勇気をあなたは持っています。