迎合的なモラルハラスメントは、攻撃的なモラルハラスメントとは違います。
攻撃的なモラルハラスメントは、はっきり目立つ直接攻撃でわかりやすいけど、迎合的なモラルハラスメントは狡猾(こうかつ)です。狡猾とは、ずる賢いことです。つまり、一見、ハラスメントだとわからないような嫌がらせをします。迎合的なモラルハラスメントは迎え入れた相手に合わせて、優しい言葉や態度などで誘惑し、非言語コミュニケーションを通して相手を攻撃します。仄めかしなども使って証拠を残さないようターゲットの自尊心を傷つけていくのです。集団で行うと効果的なので集団で一人を追い込む場合もあります。被害妄想になる方は、まったくの勘違いではなく、こういった嫌がらせを特定できずに混乱している場合もあるのです。
迎合的とは、自分の考えを曲げ、相手の気に入るように調子を合わせることを言いますが、何故モラルハラスメントをする者が迎合的になるのかというと、迎合的なパーソナリティの人は賢いので、嫌がらせには迎合的であることが好都合だと分かっているからです。攻撃的になれば明らかに不利になります。ですから、賢いほど迎合的にモラルハラスメントをします。
迎合的でいれば、相手が怒り出したときに、相手が悪いと相手の悪者扱い出来ますし、周囲の同情を引きやすいし、涙の効果も上げやすいからです。そして、相手の気に入るように相手に調子を合わせることで、相手を依存させることが出来ます。そして迎合的なモラルハラスメント加害者は、相手を自分に執着させていき、離れられないようにしてから、精神的な嫌がらせを水面下で行うのです。
相手は、一連の流れが理解できないため、ジワジワと追い込まれていき精神的に追い込まれていきます。まるで毒蜘蛛のイメージです。見えない蜘蛛の巣に引っかけてから、ゆっくり喰らうのです。対人恐怖症の人に蜘蛛恐怖が多いのは、実は蜘蛛が怖いのではなく気づいていない迎合的な蜘蛛のようなモラルハラスメントに恐怖している場合もあるのです。
ですが、相手を変えようとしても無駄です。変わるのは自分です。自分が変わることが最高の方法です。モラルハラスメント実践対策で学ぶことで自分の力で解決できるようになりましょう。
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