モラルハラスメントは加害者と被害者がいるので成り立つ関係となるのですが、パワハラの様に短期的で単純な仕組みではありません。モラルハラスメントの特徴と致しましては複合的かつ繰り返しの攻撃によって行われると言っても良いでしょう。ですので第三者から被害者を見ていると被害者はただ些細なことで細かく怒られていると言う風に見えてしまうのです。なので厄介なのが単体の行動だけではモラルハラスメントとして訴えることができないと言うことが言えます。そして加害者側も準備周到で被害者を攻撃するパターンと、当人の性格がそうしている場合の2種類があります。
では次にモラルハラスメントが成立する加害者と被害者の特徴についてお話をさせていただきますが、まず加害者の特徴と致しましては『自己愛的な変質者』と言うことが言えるでしょう。自分が行なっていることが何よりも正しいと自信を持って判断をし、罪の意識を持ちません。また何かあるとすぐに人に責任転換をする習性があります。またこれらの特性については加害者が子供の時に受けた何かのトラウマによって形成された性格だと考えられますが、何よりも一般の方だと罪の意識を持つような言動を普通に取ることができますので、行動前の内心の葛藤を自分のなかでは行わずにそのまま外部にぶつけてしまいます。言ってみれば自分を守る為には他人を破壊させても良いと感じている常識の外れた変質者の特性を持っているのです。ですのでモラルハラスメントの加害者は別名で症状のない精神病者とも言われています。
そして次にモラルハラスメントの被害者に選ばれてしまう人についてですが、残念ながら被害者の方たちにも特徴があるのです。これは皆さまにも当てはまることがあるかも知れませんのでぜひ注意をしていただきたいのですが、主な性格としては先ず几帳面であって何事にも秩序を重んじます。また常に周りに対する気遣いを行なっていて責任感が強い親和性のある人が多いのです。ですので何か自分が関わったできごとがあると仮に自分が悪く無くても自分が悪いのではないかと言う罪悪感に陥りやすいタイプとなりまして、自分をいくら酷使してでも他人に対して身を捧げる気持ちを持っていると言う特徴があります。もしかすると皆さまの周りにも俗に言う『優しすぎる人』が存在すると思います。ここまでお話をするともうお分かりかも知れませんが、モラルハラスメントの加害者と被害者はまるで磁石で引き寄せられるかの様にして出会い、特に加害者側からすると絶好のモラルハラスメントを行う相手を見つけたと言っても良い関係性になるのです。