相手を不安に陥れるモラルハラスメントの手口

モラルハラスメントの加害者側による手口は繰り返し相手に攻撃をする事で少しずつ自分のペースに持っていく手法が一般的ですが、その巧妙な手口の一つには『相手を不安に陥れる』と言う方法があります。具体的にはどの様な方法があるのかと言いますと、真摯な態度をしながらも相手に対して嘘をついたり騙したり、なかなか真実を知らせなかったりします。
また相手が質問をしてきたことに対して直接的な交渉を避けたり言い逃れをする為に曖昧な言い方をしてみたり相手に分からない様な難しい言葉を使って自分を上位に見せたりもします。その他にもわざと相手が誤解する様にほのめかす言い方をして相手を不安にさせたり、直接精神的なダメージを与える為に軽蔑したり被害者と良い関係にある第三者の悪口を言ったり、昨日と違うことを言って心を同様させたりなど、気がついたら自分の権力を言葉で表して被害者側の本来持っているアイデンティティーを否定する言動を取ったりもします。
そして相手を不安に陥れた次の段階と致しましては既に被害者は自分の精神的配下に置かれていますので、加害者としては自分から離れられない様に、言い換えれば自分がいないとダメな状態を作り出そうとします。そして最終的に加害者はモラルハラスメントの最終目的となる相手を自分の手足の様にまるで物として扱う様になるのです。
因みにこの様な行動は一般社会でも見受けられ、気がついたら相手の精神的支配下に置かれていることを自覚しながらもそれが当たり前だと思い込んでいる場合があります。例えばある会社の上司が会社に対して背徳行為をしようとしている場合にうモラルハラスメントを受けた事で相手に同化しておりビジネスにおいて共犯になってしまっている場合があります。特に上司と部下の関係と言うのは社風によっては絶対関係にありますので、強引に自分のやり方を押し付けようとしてそれを拒否する場合には『あいつは自分に従わないからダメだ』と言って場合によっては査定にまで響いてしまうこともあるのです。確かにモラルハラスメントを行う上司からするとターゲットに対して継続して不安に陥れようとする行為を継続して当人が正しい判断を出来ない様にしてアイデンティティを排除して全て自分に服従してくれる良いカモができたと思えるはずです。
特に会社で先輩や上司から本来あるべき経営の数字の正しい情報を隠ぺいすることを同意させられたり人の避難をする時に無理やり賛同させられたり苦痛だと分かっていながらも自主的な行動が取れずに精神が混乱していることが自覚できているとしたら、それは間違いなくモラルハラスメントの被害者になっていると言って良いでしょう。