モラルハラスメントは見えない刃

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セクハラ、パワハラ、マタハラ、など様々なハラスメントがありますが、これらと同じハラスメントの一種でもあるモラハラについてご存知ですか?
ハラスメントを「嫌がらせ」と訳すならば、セクシャルハラスメントは性的な嫌がらせ、パワーハラスメントは主に会社の上司や先輩などによる立場の力を使った嫌がらせ、マタニティーハラスメントは妊婦さんへの嫌がらせですね。
モラハラ、つまりモラルハラスメントは道徳観や倫理感を使った嫌がらせのことを指します。

タイトルにあるように、モラルハラスメントは見えない刃です。
というより、モラルハラスメントの加害者は刃を隠すことが上手だと言った方が正しいかもしれませんね。

モラルハラスメントは倫理や道徳を使って精神的に追い詰める手法です。
例えば「恥をかかせる」というのも一つのモラルハラスメントです。
そしてその際に使われるのが「指摘」という刃なのです。

公衆の面前で「あなたは間違っている」と指摘されたらどうでしょう?
恐らくほとんどの方が嫌な気分になるかと思います。
そうです、ターゲットの言動からあら探しをして、そこを指摘することで恥をかかせ嫌な気分にさせる。
それがモラルハラスメントです。
勿論、被害者側がカッとなったり落ち込んだりすることもあります。
ですが、先程記述したように、加害者は刃を隠すことが上手なのです。
刃はあくまで「指摘」ですから、「あなたのために」という大義名分があります。
「本当はこんなこと言いたくないけど、どこかで正さないと恥をかくことになると思うから」などと言えば親切で言っているのだという印象を周りに与えることが出来ます。

そして被害者からのリアクションがあったら、周囲にこう言えばいいのです。
「ちょっと指摘したらカッとなっちゃってさ」と。
それを聞いた周りの人は被害者に対してこう思うのではないでしょうか。
「些細なことでカッとなる人」
「親切で言ってくれたのになんてやつだ!」
この先はもうお分かりかと思いますが、被害者は周りの人から距離を置かれたり冷たくあしらわれたりするでしょう。
こうして「レッテルを貼る」ことがモラルハラスメント加害者の目的の一つです。

モラルハラスメントを用いた攻撃手法は一撃でトドメを刺すのではなく、小さな傷をいくつもいくつもつけていくものです。
だからこそ、加害者は刃を隠すことが出来ますし、「自分は正しい」「親切でやっている」というポジションを得ることが出来るのです。
しかしながら、自分がモラルハラスメントの被害に遭ったと想像して見て下さい。
一つ一つは大したことがないように思えますが、とても苦しいものだとお分かり頂けるかと思います。

勿論、本当に親切で言ってくれている場合もありますし、必要だから指摘してくれているということもあります。
その見極めは非常に難しいところではありますが、「親切」と非常によく似た形の「嫌がらせ」を見極め、モラルハラスメントの被害に遭わないように、また、被害に遭ってしまったら毅然とした態度で被害から抜け出せるように心がけて頂きたいと思います。

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