昨今色々なハラスメントが取りただされており、昭和を生きた人達にとってはずいぶん生きにくい時代になったと思う方もいらっしゃるかと思いますが、逆を返せばうつ病や精神病をケアする糸口の上流で見つける事ができるようになっており、産業医や心理カウンセラーの数も増えておりますので精神的に弱い人のケアも充実していると言えるでしょう。
また実はモラルハラスメントは日常の至るところで起きているのだと言う事を把握して実は自分も加害者側だったのだと言う事を気がついた場合には直ぐに態度を改める様にしましょう。
具体的な日常の中での出来事といたしましては、例えば休日に家族で外出しようとしている時に、父親が先に車に乗り込んで中々乗ってこない奥さまに対して車のクラクション大きく数回を鳴らしたり、やっと乗り込んできたら『もうこっちは数分前から待っているのにお前は準備が遅いね、本当にいつものろまだ。』
と、楽しい外出の前にかなり制圧的なトーンと言い方で相手を圧倒します。
逆に奥さまは女性ですので男性と違ってお化粧の用意がありますが、旦那さまを怒らせてはいけないと思ってそこそこのお化粧で出てきたのですが、それでも既に怒ってしまった旦那さまに対して申し訳ないと言う気持ちが働いてしまうのです。特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭だと間接的に子供にまでモラルハラスメントが影響してしまって父親は怖く、いつも母親をいじめていると言う悪い意味での印象を与えてしまいます。
また休日に旦那さまが家に会社の人を招待してパーティーを行おうとする事があります。この事自体は別に珍しいことではないのですが、人数分の料理がなかったりお酒を切らせてしまうと、皆んながいる前で『おいおい、早く料理持ってこいよ』ですとか『いつまで待たせるんだよ、こんな奥さんじゃ俺が恥ずかしいじゃないか』と奥さまからしたらとても恥ずかしくショックな事を言われたりするのです。
この様に家庭環境においてモラルハラスメントは加害者側が被害者の行動の中で何か避難できるポイントを見つけてそこを重箱の隅を突く様に日常的なやり取りの中でもしばしば起こっているのです。ですので昨今会社においてもストレスチェックが年1回〜2回行われていると思いますが、会社の事について問題がなくてもご家庭の問題があれば結果に出てくる事もありますので、もし軽傷だとしても無視をしないで早めに対処した方が良いでしょう。
またモラルハラスメントの被害者はなかなか一人で加害者に立ち向かう事ができない物ですので、周りの人達が助けてあげる事がとっても大切です。ぜひ皆さまも親友や同僚、ご家族の方の様子を偶には見てあげると良いでしょう。