日本の治安がいい理由と、今後、日本の治安が悪化する可能性について

日本の「治安が悪化するか」、それとも「悪化しないか」…。ここ数年が本当に大きな分かれ道だと思います。治安が悪化したら、実に巧妙な犯罪が増えていきます。巧妙な犯罪を犯す犯罪者は普通の人たちに普通に紛れていくようになります。そうなったら「餌」が本当にこわいものになる。

これは、僕の「想像」なんかじゃありません。実際に、任侠山口組のトップの人が語った言葉が本の中に書かれています。そのことを引用してご紹介したいと思います。

極論ですが、我々任侠山口組がコツコツと一生懸命に努力して世間から笑われようが、汗を流し、誹謗中傷を受けようが、諦めず、やるだけのことをやり尽くして、それでも結果的に世論や、お国が「お前たちはどれだけ頑張っても反社だ」とどうしても認めてくれないとき、そのときは地下にもぐるしかないと考えています。

引用元：山口組三国志 織田絆誠という男のＰ５１より引用

ヤクザになる人たちは心に深い傷を負い、行き場を失い、生きるために流れ着いた先が組織だった。その組織は、事務所を構え、所在も明らかにしています。そして、厳しいルールを守るよう指導されています。（今までは表向きだったでしょうけど）それでも、所在を明らかにするということで「犯罪率は低下している」のです。

水面下に潜って犯罪が目的のマフィアと、水面上にて立場や所在をはっきりさせているヤクザ組織はまったく異なるものなのです。別の言い方をします。「ヤクザ組織があることで、本来起こるはずの犯罪が少なくなっている」のです。

日本がどうして、治安がいいのか、その理由が「ヤクザ組織があるから」なんです。逆に、治安が悪い国には「ヤクザ組織がない」のです。あるのは「マフィア」「麻薬組織」ですよね。この意味は、まったく違うのです。ヤクザ組織があるから、麻薬が流れにくいという側面もあるのです。

その、治安悪化を食い止めていることに繋がっている面もあるヤクザ組織が、もしも、水面下に潜る犯罪集団、マフィア、麻薬組織になったら？そうです。治安は悪化します。困るのは一般市民ですよね。この本当の意味を理解されることが大事です。

先ほどの、引用文の続きを引用してご紹介します。

当然、偽装解散もするでしょうし、表向きカタギの振りをしながら、今まで以上に巧妙に表社会に入り込んでいくことになるでしょう。と同時に”任侠”という指針も教材も捨てるわけですから、カネになることなら何でもありのマフィアに近い地下グループが全国に無数に出来上がり、海外の犯罪集団や来日不良外国人グループと連携を取り、その結果、日本の治安は１００パーセント悪化します。これは断言できます。しかし、それが国家の方針であるというのなら、致し方ないことですから。

引用元：山口組三国志 織田絆誠という男のＰ５１より引用

こちらの言葉は、任侠山口組のトップの人が語った言葉です。そのような責任ある立場の人が引用のことを「断言できる」と言っているのです。

僕が、思うことは「万が一、ヤクザがヤクザを捨てて、マフィア化したとしても、それは、みんな（表社会の人たち）が望んだことである」と思います。本質を無視して、理解もせず、一部の人たちを一方的な悪と追いやることで、「地下にもぐる道しかない…」というように追い込んでいく結果なのだと思います。

僕は、日本の治安が悪化しても、しなくてもどっちでもいいです。治安が悪化しても、その被害を受ける気はありませんので。

大切なことは、表社会が、傷つき、失敗した人たちを温かく迎え入れることが出来るような大きな器を持つこと。そして、「深い傷への深い理解」が大事です。これが反社会勢力を減らすために必要なことだと思います。

心の深い傷を負った人ほど、表社会で生きていくのは難しいのです。その理解をした上で、傷つき、失敗した人たちを温かく迎え入れることが出来るような自分へと成長していこう！という気持ちが大事だと思います。

難しいことですが、自分が相手から被害を受けない自分になれたなら、きっと相手を認めることが出来ると思うんです。まずは自分の成長ですね。