アダルトチルドレンの人の中には警戒心が強く、他人に対して強い恐怖心を抱いている人も少なくありません。こういった方たちは人の”ちょっとした言葉”にも深く傷ついてしまいます。それは、自分を守るために当然のことですよね。
例えば、暴力を振るわれて体がボロボロになっていて危険な状態な時に、ちょっとした圧力などで更に悪化してしまう可能性もあります。骨折した人の骨折した部分を軽く叩いたらどうなるか?激痛が走るので、叩く側”ちょっとした”ものだと思い込んでいても相手は相当痛がります。
これと同じで心も深く傷ついていると、相手にとっては”ちょっとした言葉”だと思っても、相手を深く傷つけてしまうことがあります。世の中には、それを意図的に行う人もいますし、悪意のない人もいます。悪意のある人の場合は、自分の心の傷を晒すことで、その傷をより深く傷つけようとする人もいます。これは、モラルハラスメントの加害者ですね。
ですので、こういったことがあるのでアダルトチルドレンの人が他人に対して強い恐怖心を抱いているというのも「自然な反応」と言えるのです。ただ、悪意のある人は殆どいません。ごく稀に、「人を傷つけずにはいられない」という人がいる程度です。殆どは、悪意が無く、アダルトチルドレンの人の心の状態が理解できないために、傷つけるつもりはなかったけど、結果として傷ついてしまうような言葉を発してしまっている場合もあります。
いずれにして、アダルトチルドレンの人が抱える「傷つきやすさ」をそのままにしておけば、生きづらさを抱えたまま生きていくことになります。それはとても辛いことですよね。
どうしたら深く傷つかないようになれるか
深く傷つかないようになるには、まず、過去のトラウマを克服することです。その具体的な方法は、「アダルトチルドレン癒しと回復のためのセルフスタディキット」もおすすめです。
あとは、自分の「解釈」を変えることです。人の感情は、解釈の結果作られますので、解釈の仕方で作られる感情が変わることがわかっています。例えば、先ほど書いた「人を傷つけずにはいられない」というモラルハラスメントの加害者。
この加害者からの言葉で100人中100人が傷つくかと言えばそうではありません。全く傷つかない人もいます。傷つかない人はどうして傷つかないのでしょうか。それが「解釈」の仕方にあるのです。
相手が傷つけようとして言ってきた言葉を「鵜呑みにする」と傷つきます。しかし、一切、受け取らないと傷つきません。相手の発した言葉は相手の心に保存されて相手のものになることを知っていれば「あーあ、この人、自分でわざわざ自分を不幸にしている」と思うので、自分は傷つきません。
アダルトチルドレンの人は、機能不全家庭で育ったことで「共依存関係」が普通のような感じになっていたりします。相手とくっつきすぎる関係が普通のようになってしまっているのです。言い換えたらとても優しい。地球上の人が、みんな優しくて危害を加えないのならアダルトチルドレンの人は楽しく生きていけます。
しかし、現実はそうではない。敵もいれば味方もいるのが自然なこと。だから、しっかりと距離を取らないといけない。相手と区別して自分を守って、壁を作ることも大切なのです。そうすれば相手の言葉も心の壁の前で落ちるのです。だから傷つかないようになれるのです。
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