モラルハラスメントとは、ある人間がある人間を暴力的に支配、コントロールし、精神を壊し、服従させようとすることです。最近流行している言葉ですが、実際はもっと前、大昔からこのようなことは人間の社会の中にあったと考えられます。モラルハラスメントの加害者に多いのが、会社の上司、彼氏、夫、親など上の立場になりやすい人間で、被害者は、部下、彼女、妻、子どもなど、社会的に弱い立場だと見なされている存在に多いようです。「お前は馬鹿だな」「こんな簡単なこともできないのか」「本当にぐずでのろまだな」こんな言葉の暴力で相手を苦しめますが、一方で優しさを見せることもあります。例えば、暴力や暴言のあとでプレゼントを渡すとか、たまに暴言とは真逆の優しい言葉をかけるとか「お前のためにやってるんだ」と暴言と暴力を正当化させるようなことを言うなどです。けれど、それは本当に本心からの優しさでやっているのではないのです。どうしてこんなことをするかと言うと、被害者の側に「この人は優しいところもあるんだ。私のために厳しくしてくれてるんだ。私はこの人がいなければだめなんだ。一生この人についていこう」と思わせるために、ときどき優しくしているのです。こうして加害者と被害者という関係はいつまでも続き、どちらかが死ぬか、離れ離れになるかまで泥沼のような関係が続くのです。いったい、このような関係を断ち切るには、モラルハラスメントから逃げるにはどう対策したらいいのでしょうか。その方法を紹介していきます。まず、最初に紹介する方法は、逃げることです。けれどただ遠くへ逃げるだけではだめです。工夫して逃げるのです。例えば、モラルハラスメントをしてくるのが彼氏で被害者は彼女の場合、彼氏が連れて歩けないような魅力的でない彼女になりきりましょう。彼氏と会うときはおしゃれもお化粧も一切辞めて、ものすごくだらしない格好で、髪の毛も顔も一切洗ってないかのような格好で現れるのです。ものすごく汚い、男性が嫌がるようなうんちやおしっこや生理の話をしてみたり、始終うわの空で話を聞かないふりをしてみたり、なんでもないのににたにた笑ったりして、おかしな女のふりをするのです。もう男がすぐさま逃げ出したくなるようなすごく嫌な女になるのです。それで彼氏が逃げたら、大成功です。また、モラルハラスメントをしてくるのが上司で、被害者は部下の場合は、上司がモラルハラスメントをしてきたという証拠を残しておくのです。たとえば、上司の暴言をテープレコーダーに録音しておくとか、殴られたら病院に行って診断書を書いてもらうとかするのです。そして上手く証拠を掴んだら、労働組合に報告するとか、弁護士に相談するかしてみましょう。また、モラルハラスメントをしてくるのが夫で、被害者が妻の場合は、夫側の家族に相談するといったことはしないほうがいいです。なぜなら、夫側の家族は夫の味方になり、妻の側の言うことなんてどこ吹く風といった具合になる場合が多いからです。夫がモラルハラスメントをしてきたときは、女性相談センターなど、味方になってくれそうな行政に相談しましょう。最近ではこのような相談場所が増えています。相談したら、シェルターに匿わせてくれたり、裁判の手続きをしてくれる場合もあります。モラルハラスメントにあったら、こういう手段もあるのです。