モラルハラスメントについて

家庭内でモラルハラスメントをする夫は、誰に対しても暴力的というわけではないので実母を大切にするマザコンの場合もあり、その反面、妻には自分の言うことを全て聞かせようと支配をします

加害者になる人間には色々なタイプがいますが、幼少期に父親が自分に無関心であまり構ってもらえなかったり理不尽に暴力を受けたことがあり、母親からは過度に干渉・支配されていた人が多くみられます

モラルハラスメントを行う人間は相手に傷をつけることが目的ではなく、精神的に支配をしたり圧力を加えることを考えているので、基本的には言葉や無視などの態度で相手を追い込みます

肉体的な傷は痕が残って周囲に自分の仕業だと分かるので、通常のモラスハラスメントは肉体的暴力は伴いません。激高して手が出る際にも、跡が残らない程度にやったり胸ぐらを掴んで脅したりするなど巧妙に行います

モラルハラスメントの加害者は、自分を被害者に見せるために平気で嘘をつきます。周囲には自分こそ被害を受けていると側だと吹聴し、罪悪感がないのでバレても平気で巧妙にごまかすことができます

夫は一歩外へ出ると「よき夫・よき父」を演じているので、周囲にはモラスハラスメントをしているとは到底気がつかれません。また、妻も家庭の恥をなかなか話せないので、自分のせいだと攻め続けることになります

夫から妻へのモラルハラスメントの場合、結婚や妊娠などで妻が社会的・身体的に自立しにくい立場になった時に始まることが多く、また、出産後、子供への嫉妬から起きることもあります

相手の気持ちを掌握したと確信した途端に加害者は豹変し、その本質を見せ始めます。また、その原因は相手にあると主張し、普通では通らない道理を押し通そうと声を荒げたり言葉巧みにまくし立てます

加害者は自分がいかに不幸な生い立ちであったか、つらい境遇にいたかを時に涙ながらに訴え、被害者の同情を誘って「私が助けてあげたい。支えたい。頑張りたい」と思わせるように仕向けることがあります

最近は家庭内でのモラルハラスメントが顕在化し、メディアでも話題になることが多いが、社会的や金銭的に優位に立っている夫から主婦の妻に対して行われている事例も多くみられます