これは今から3年ほど前の事になりますが、当時私は直属の上司からモラルハラスメントを受けていました。また当時は今みたいに働き方改革に向けた業務の改善や色々なハラスメントに対しても世の中的にそこまでうるさくなかったと言う事情もありました。
当然上司なので私に至らない点があった場合には注意や指導をする権利があるのが役目になる訳なので業務の一環にはなるのですがそれが行き過ぎてしまうと色々なハラスメントに転じてしまうのではないかと思います。
私の場合には言葉による精神的な攻撃を受けた事によって会社に行きたく無くなってしまったと言う状況にまで陥ってしまったのです。その手口と言うのは私が仕事でミスをした場合は怒られるのは仕方がないのですが、そのあとは今フォローアップのつもりか別室に呼ばれてしまって時に『さっきは言い過ぎてごめんね、でもこれが貴方の為なんだよ』と優しく言ってくる日もあれば『このままだと貴方をクビにしないといけない、なので普段の生活の言動から見直した方が良い』等とまるで私に対して彼のコピー品を作るかな様な言い方をしてきたのです。
私的には怒鳴られて怒られるよりもチクチクと精神的なダメージを加えられた方がダメージが大きく自らを失った感覚になりました。そんな生活を半年くらいほぼ毎日継続していたので周りからも悪い意味で人が変わった様だと言われたり顔色が悪い等と言われる様になりました。
またモラルハラスメントで怖いなと思ったのが辛い部分を通り越すとそれが当たり前になってしまうと言う事でした。
ですので私の場合にどうやってモラルハラスメントが分かったのかと言いますと会社で定期的に受けているストレスチェックと余りの私と上司の日々のやり取りに違和感を感じた同じ部の人が会議中の雰囲気を録音しておいてくれて人事部に問い合わせてくれた事で私が人事部から調査された事で分かったのでした。当時は当たり前だったのですが良く『君の人生は私にかかっているのだからね』と言われたり『心を改めて私の考え方をベースに生まれ変わった方が良い』と言われていました。またこれらの発言は大衆の面前でもされていたので気がついてくれて助かったと言うのが実際の所でした。
もしこのままモラルハラスメントが継続されていたら私は完全に上司の精神的な手下となっており、最終的には自らを完全に失い上司がいないと何も出来ない人間になっていたと思います。
ですのでそうならない為にも私たち1人1人がモラルハラスメントとはどの様な事なのか?を把握して指導とモラルハラスメントの差を把握して少しでもおかしいと感じた場合には自らが会社の人事部や総務部に相談をしたり、また社内外のヘルプラインに問い合わせる事が大切だと思いました。
自分の事を気にしてくれて助けてくれる人がいる事は大変幸福でありがたい事なのですが、しかし最終的に自分を守れるのは自らであると言う自覚と勇気を持ってモラルハラスメントに立ち向かう事が大切だと今回の事で感じさせられました。